鈴木良雄率いる新しい挑戦的なバンド。

Generation Gapからの付き合いである中村恵介(tp)、Hakuei Kim(p)に盟友の峰厚介(sax)、そして本田珠也(ds)が加わりそれぞれの強力な個性がブレンドしている。

峰厚介(sax)

中村恵介(tp)

Hakuei Kim(p)

本田珠也(ds)

鈴木良雄(b)

峰  厚介 Kosuke Mine(Tenor Saxophone)

1944年2月6日 東京生まれ。中学時代ブラスバンド部に入りクラリネットを吹き始める。
17才頃にはクラリネットでバンドのアルバイトを始め、この頃よりアルト・サックスも吹き始める。
高校2年の頃、ジャズ喫茶でレコードを聴いたのがジャズとの出会いである。
1963年にジャズバンドに入りジャズクラブで演奏を始め、1969年にピアニスト菊地雅章に見出され彼のバンドに入団、解散する1973年まで在籍する。
1970年には初のリーダーアルバム「MINE」を発表する。
この年、スィング・ジャーナル誌の読者人気投票アルト・サックス部門で、渡辺貞夫に次ぐ第2位となり新人アルト・プレイヤーとして注目を集める。
1971年にはピアノのMal Waldronの日本公演、及びライブ・レコーディングに参加、また菊地雅章とJoe Hendersonのコンサートにも参加する。
この年よりテナー・サックスも吹き始める。
1973年、菊地雅章バンド解散後、ニューヨークに渡り2年間滞在する。
この期間にも一時帰国して、菊地 雅章のコンサートに出演し、自己のアルバム・レコーディングも行うなど活動を続ける。
1975年に帰国後、すぐに自己のグループを結成して演奏活動を開始、1976年にはGil Evansオーケストラの日本公演に、アルトプレイヤーとして参加する。
1978年には本田竹広らとネイティブ・サンを結成しコンサート、アルバム制作(計8枚)など精力的な活動でジャズ・フュージョングループとして人気を博す。
1983年、同グループでサンパウロ(ブラジル),モントルゥー(スイス)のジャズ・フェスティバルに出演、ニューヨークのクラブでもライブを行う。
その後、板橋文夫、井野信義、村上寛の3人と結成したFour Soundや富樫雅彦のJ.J Spiritsなどを経て、1992年自己のリーダー・グループ「峰クィンテット」を結成、1993年にはこのグループによる久々のリーダーアルバム「Major to Minor」を出し、この年のスィング・ジャーナル誌ジャズディスク大賞の日本ジャズ賞を受賞する。
1996年には同グループでニューヨークのクラブ「バードランド」に出演、1997年には同グループ3枚目のアルバム「Balancez」を出す。2004年には渋谷毅、林栄一を迎えリーダー作「Rendezvous」を発表する。
2008年には峰クィンテットを解散して新たに「峰カルテット」を結成し、2011年には新作CD「With Your Soul」を発売する。
現在、自己のグループ以外にも渋谷毅オーケストラをはじめ、数多くのセッションに参加している。

リーダー・アルバム以外のレコーディングでは菊地雅章、Mal Waldron、渡辺貞夫、日野皓正、富樫雅彦、渋谷毅オーケストラやNative Son、 Four Sounds などを含め40枚以上のセッションに参加している。

 

中村恵介 Keisuke Nakamura (Trumpet)

 

1977年生まれ。神奈川県横浜市出身。
中学校の、ジャズオーケストラ部でトランペットを始める。
1999年、第30回山野BIGBAND JAZZ CONTESTにて優勝。
2001年吉祥寺JAZZCONTESTグランプリ、2001年浅草JAZZCONTEST金賞をそれぞれ受賞。
日本を代表する様々なミュージシャンと共演し特に鈴木勲、日野皓正、両氏との出会いによって、日本人にしか出来ないジャズのスタイルに確信を持ち、自己のバンド「HUMADOPE」(ヒューマドープ)ではジャズの伝統文化的側面に敬意を払いつつ、新しいジャズのスタイルを追求している。
2014年、デビュー・アルバム「HUMADOPE」をリリース。
2015年5月、上海で行われたJZ SPRING FESTIVALに自己のバンドで出演。
2019年、前作「HUMADOPE」から参加している金森もとい(b)に加え、吉本章紘(ts)、魚返明未(p)、竹村一哲(ds)という強力な個性をバンドに迎え、セカンドアルバム「HUMADOPE2」をリリース。
その他にも日本のジャズ界のレジェンドベーシスト、鈴木良雄氏の「THE BLEND」や、本田珠也氏主宰の「不穏な空気の中に淀むヘドロまたはヘドロ&カプリシャス」、2Trumpet+Vocal+Pianoというユニークな編成の「TRUMPET OHENRO」等、多数のバンドで活躍中。

ハクエイ・キム Hakuei Kim (ピアニスト/作曲家/編曲家)

1975年京都市に生まれ札幌市で育つ。韓日クォーター。5歳からピアノを始める。オーストラリア、シドニー大学音楽院(ジャズ科ピアノ専攻)卒業。 2005年 DIWより「Open the Green Door」でインディーズ・デビュー。その後、同レーベルより3枚のアルバムをリリース。 2009年 ピアノ・トリオ「Trisonique/トライソニーク」を杉本智和(b),大槻”KALTA”英宣(ds)と結成 2010年 渡辺貞夫の「Sadao with Young Lions」のツアーに参加 2011年 ユニバーサル ミュージックよりアルバム「Trisonique」でメジャーデビュー 2012年 ソロ・ピアノ・アルバム「Break the Ice」、DVD 「Solo Concerts」リリース 2013年 アルバム「A Borderless Hour」リリース 2015年 韓国伝統音楽ユニットの新韓楽とトライソニークとのコラボレーション・アルバム「HANA」をリリース 2018年 約6年振りとなるソロ・ピアノ・アルバム「Resonance」をリリース 2019年 フランスを代表するパーカッション奏者、グザヴィエ・デサンドル・ナヴァルとのパリ公演を収めた最新作「Conversations in Paris」を発表   これまでに、札幌シティー・ジャズ・フェスティバル、香港インターナショナル・ジャズ・フェスティバル、韓国・光州ワールド・ミュージック・フェスティバル等に出演。2016年にはトライソニークで米国デトロイト。インターナショナル・ジャズ・フェスティバルに出演。現地オーディエンスやメディアから高評価を受ける。2018年には初のヨーロッパツアーを敢行し、フランス、イタリア、ドイツでの講演を成功させた。 その他の活動としては、TV東京全国ネット「美の巨人たち」のエンディング・テーマや日韓合作映画「道~白磁の人~」(高橋判明監督作品)のエンディング・テーマの作曲、TV朝日系列全国ネット「越路吹雪物語」で大地真央が歌う主題歌の編曲、クリスタル・ケイ、新妻聖子、綾戸智恵、平賀マリカ、平方元基、川島ケイジ(敬称略)等のレコーディングや編曲、コンサートでの音楽監督等がある。 現在、国内外を問わず活動中。

本田珠也 Tamaya Honda (Ds)

1969年東京生まれ。父本田竹広(P)、母チコ本田(Vo)、叔父に渡辺貞夫(As)、 渡辺文男(Ds)という音楽家系に育ち、1989年頃から父の勧めでジャズを志す。 独学とはいえ血筋の良さからる天賦の才能に加え、 アグレッシブでパワフル且つ感性豊かなプレイで、様々なジャンルをこなすようになる。 1999年5月には大野俊三(tp)の誘いで香港へ招致され、ユージン・パオ(g)等と初共演する。 これを機に2000年12月、香港高山劇場<UlfWakenius(g)と共演>、 2001年5月、シンガポール・インターナショナルフェスティバル、同年9月香港シティーホール公演 等に出演する他、香港、日本、オーストラリア、デンマークから4人が集められ、「Hong Kong Meeting」と題したレコーディングにも参加するなど、国内に留まらず多くのミュージシャンから絶大 な支持を得ている。 2001年3月、大口純一郎トリオ、菊地雅章トリオ、ケイ赤城トリオと立て続けに3人のピアノリーダーのアルバムレコーディングに参加し、3人3様の強い個性のピアニストから称賛される。 2003年12月、タイランドインターナショナルジャズフェスティバルを筆頭に、香港~深圳 ~上海 のツアーに、現地のミュージシャンと共に参加。 2007年から菊地成孔DUB SEXTETに参加。 最近の動向としては、積極的な即興演奏の活動が挙げられる。その主な共演者には、PeterBrotzmann、Thomas Morgan、Todd Nicholson、八木美知依、大友良英、坂田明等。 2011年6月、ドイツのMoers Jazz Festivalに八木美知依ダブルトリオで出演し、 その年の11月にはオーストリアはwelsで行われたPeter Brotzmann生誕70年を記念するコン サートに招致され、アグレッシブな演奏に欧州のコアなジャズファンをも魅了する。 2017年8月に守谷美由貴(as)、須川崇志(b)からなる待望のリーダー・アルバム「セカンド・カントリー」を発売。10月には 新進気鋭の類家心(tp)、井上銘(g)らと結成した「TAMAXILLE」を発売。 2018年1月には独創的なピアニスト佐藤浩一と組んだピアノトリオ「ICTUS TRIO」を発売と、立て続けにリーダー・アルバムを3枚発表するという偉業を成し遂げる。現在もっともジャンルレスで精力的に活動しているドラマーである。

鈴木良雄(BASS・PIANO・作曲)

1946年長野県木曽福島生まれ。音楽家の両親の下、幼少の頃からバイオリン・ピアノに親しむ。
早大モダンジャズ研究会ではピアノを担当。卒業後渡辺貞夫に師事。彼のバンドへの誘いもあってベースに転向。1969年~73年の間、渡辺貞夫、菊池雅章のグループで活躍。73年渡米し、74年スタン・ゲッツ・グループ75年~76年アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのレギュラーベーシストとして活躍。同時にクラシック作曲法を学び、ジャズのフィーリング、クラシックの素養、日本人としての感性をミックスさせた独自の世界を築く。
1985年帰国後、自己のグループMATSURIを結成し再び日本を舞台に活動を開始。
1993年にEAST BOUNCEを結成、同グループ初アルバム「Kisses on the Wind」をリリース。その中の「Somewhere I Never Travelled」がニューヨークのCD101.9FMで頻繁にON AIRされたことで「BEST OF EAST BOUNCE」が全米発売される。
2001年に新グループBASS TALKを結成、新たな音世界に挑戦し続け、2004年10月には「MOON AND BREEZE」を発表。11月には草月ホールでその発売記念及びデビュー35周年記念コンサートを開催。
2005年6月にはBASS TALKでEU公演を行い、エストニアNUMME JAZZ FESTIVAL出演を始め、スウェーデン・ラトビア等2週間に渡ってのツアーを行い好評を博す。
2007年新たに伊藤潔、タモリ、五野洋と共に「ONE」レーベルを発足させ意欲的にCD制作に取り組む。6月に海野雅威(p)フィーチャーのCD「FOR YOU」、12月にはBASS TALKの新譜「Love Letter」を発売。
2008年3月には草月ホールでBASS TALKの集大成としてのコンサートを開き、全国65ヶ所に及ぶ「Love Letter」プロモーションツアーを行った。
2009年10月にはベーシストデビュー40周年を記念して ケイ・赤城、秋吉敏子、小曽根真、イサオササキ,野力奏一、山本剛という6人のピアニストとのDUOのCD「My Dear Pianists」をリリース。
2010年1月に南里文雄賞を受賞、2月には紀尾井ホールでコンサートを開く。
2011年6月にギターリスト増尾好秋とのDUOアルバム「Around the World」を発表し日本全国70か所に及ぶツアーを行い好評を博す。
2012年6月にはBASS TALKの新譜「Dancing Luna」をリリース、白寿ホールで発売記念コンサートを開く。
2008年2月に若者たちとのバンドGENERATION GAP結成。2015年3月にファーストアルバム「Generation Gap」リリース。同3月22日、モーション・ブルー・ヨコハマにて和太鼓と共にCD発売記念ライブを開催し好評を博す。
2016年竹書房よりジャズ入門書「人生が変わる55のジャズ名盤入門」を出版、ジャズ本のベストセラーになる。
2019年3月にBASS TALKの新譜「Beyond the Forest」リリース。5月にHAKUJU HALLでコンサートを開く。
2020年4月長年コンビを組んできた山本剛(p)とのDUOアルバム「Loving Touch」がDAYS OF DELIGHTレーベルより発売となり、現在好評発売中。
2019年いっぱいで19年続いたBASS TALKを解散、現在は2019年に結成したTHE BLENDの活動を本格化し新たなる音宇宙への挑戦を続けている。2022年4月には新譜「Five Dance」リリース予定。
かつてのSWING JOURNAL誌「日本ジャズメン読者人気投票」では数年にわたりBASS部門の1位に輝く。‘チンさん’のニックネームでミュージシャン・ファンから親しまれ、日本ジャズ界のリーダー的存在である。

PAGE TOP