東京と音楽そしてとりとめのない事(酔っ払いの戯言)
僕がこの世で一番美しいと感じるものは自然である。 人間が作る物も大きな意味で言えば自然の一部である。 東京の街は地球上に住むほかの生物と同じ人間という生き物の作った自然物でもあるが 東京の街に僕は美を感じない。 ヨーロッパや日本の地方に残る昔からの造形物には人間の英知や文化が詰まっている物が多いが、今の東京の街並みはほんの少しの美しさを留めているだけでほとんどは機能の為だけに出来上がったゴミみたいなものだ。 今の東京の自然で残っているものは皇居、明治神宮、新宿御苑とあと少しの古い建物だけ、後のものは日本人が生きていくために戦ってきたその老廃物のように感じる。 しかし都会にはこの人間同士の生きる為の葛藤があるからこそエネルギーが充満している訳で、ニューヨークと同じで住むのは辛いけどそこからなかなか離れる事が出来ない。 つまり都会とは人間社会という自然の一部に出来たスペシャルな世界なのだ。 誰もこの世の実体が何であるのか知らない。人間自身が自分で何とか全てをコントロールしようもがいているもののもっと何万倍の大きな力が我々を支配している事を感じ、知っている。 ある人はそれを神と呼んだり、神の為すことであると思い込もうとしている。 不安だからこそ何とか答えを見つけようとしている。経験してみると死なんて考えているほど恐ろしいものではなく、何てことなくスムーズに終わるものかもしれない。 僕は音に宇宙を感じ人生を感じる。 ただ追求するのみ………………………CHIN