Five Dance
YOSHIO SUZUKI|THE BLEND

2022年|FRIENDS MUSIC

《収録曲》
【DISC1】
1. Morning Glow(Yoshio Suzuki)
2. Gardens by the Bay(Hakuei Kim)
3. Let’s Walk Towards the Sun(Yoshio Suzuki)
4. せせらぎ(Yoshio Suzuki)
5. Five Dance(Yoshio Suzuki)
【DISC2】
1. Afternoon of Carnival(Yoshio Suzuki)
2. Part Blues(Yoshio Suzuki)
3. Memories(Yoshio Suzuki)
4. Moanin’(Bobby Timmons)
5. Stay Home Blues(Yoshio Suzuki)

《パーソネル》
鈴木良雄(b)
峰厚介(sax)
中村恵介(tp)、
ハクエイ・キム(p)
本田珠也(ds)

 渡辺貞夫やArt Blakey and the Jazz Messengersなど内外の様々な有名グループを歴任、自身の人気バンド”EAST BOUNCE“”BASS TALK”等でも、魅力的なオリジナルを演奏しファンを魅了し続けて来た、日本を代表するべーシスト、コンポーザーのチンさんこと鈴木良雄。

 今回、峰厚介(sax)中村恵介(tp)ハクエイ・キム(p)本田珠也(ds)といった、J-ジャズの第一線に立つベテランと中堅の5名の実力派による、気迫に溢れ生命力漲る、熱くも激しく美麗なジャズを展開するユニットを立ち上げた。その名も“The Blend”。

 峰・中村の卓抜な2管フロント陣が、”モーニング・グロウ“などオリジナルの数々を鋭利・豪放に響かせ、ハクエイのピアノはそれに知的で沈静な色合いを添え、本田のドラムスが全員を激しく・優しく鼓舞する。それら全てをしっかりと受け止め、明確な方向へと導く、堅実なベーシストにして安定感あるリーダーの鈴木良雄。

 2月23日新宿”ピット・イン”でのこのライブからは、それぞれの音楽生活の成果を凝集した、J-ジャズの底力を感じ取ることが出来る。

 2019年9月、金沢ジャズストリート出演の時に初共演。

 リズムセクションのハクエイ・キム(p)と本田珠也(ds)の音空間が素晴らしくブレンド、フロントの峰厚介(sax)と中村恵介(tp)が深さと上手さという点で程よくブレンド。それがThe Blendというバンド名の由来だ。

 毎回演奏するたびに新しい発見と未知の世界へのチャレンジ、新鮮な気持ちでいつも向き合うことができるドキドキするバンドだ。

 峰厚介とは同じ釜の飯を食った菊地雅章クインテット以来の旧知の仲、ハクエイ・キム、中村恵介とはGeneration Gap 以来14年の付き合い。本田珠也とは初めての四つに組んでの共演。

 日本のジャズの限りない可能性を秘めた新しい音世界。もうこれはジャズなのにアメリカの音楽ではない日本の音宇宙。  ようやくここまで辿り着いた。(鈴木良雄)