2009年6月6日

早稲田大学モダンジャズ研究会は僕の人生において本当に大きな存在であり、今でもその時の先輩、後輩と深い交流があります。
先輩の中には大会社の重要なポストに就いていらっしゃる方がたくさんおられたり、大学の教授をやっておられる方も数人いらっしゃいます。
また、モダンジャズという当時はまだそんなに人々に知られていない音楽に魅せられてジャズ研に入ってきた人達の中には変わった人もたくさんいました。
ちょっと外れていて危ないと思われる人や遊びまくる人、妙に理屈っぽい人等実にバラエティに富んだサークルでした。
ジャズという音楽はその当時まだ発展途上の音楽で完成されてなく、毎月のように出てくる新譜の新しい音に驚かされ、それにのめり込んで大音響で流れるジャズ喫茶でコーヒー一杯で5,6時間ジャズに浸る日々が続きました。
良く通ってジャズ研の溜まり場にもなっていた新宿の「ポニー」ではジャズ研の連中によく会い、又プロのミュージシャンも時々来ていて、知らないレコードやミュージシャンがいるとカウンターの所に置いてある演奏中のレコードをチェックに行って情報を得るという、正にそれはジャズの図書館でしたね…..
一年後輩で入部してきた天才的ギタリストの増尾好秋には大きな刺激を受け、ますますジャズにのめり込んでいき、よくLIVEも聞きに行きました。
大学2年生の時、増尾と銀座にある「ジャズギャラリー8」というところに昼間の部のジャズを聴きに行った時、その夜もしかすると昨日アメリカから帰国したばかりの渡辺貞夫が来るかもしれないという情報が流れ、増尾と夜まで居てみようという事になりそのまま居残りました。
その夜、貞夫さんは来ました。 まだ30代前半の、アメリカから帰国したばかりのエネルギーと自信に満ち溢れた演奏に僕も増尾も完全に打ちのめされて、ただ呆然という感じでした。
それは今まで日本で聞いていたジャズと違い、ただ音符を追うのではなくこちらに覆い被さって来る強力なパンチのようでした。
その日から渡辺貞夫さんとの関わりが始まり、僕も増尾もそれまでと違う人生へと入っていったのです。

 

                               鈴木良雄

                    
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